三手大陰線でバイナリーFXやバイナリーオプションを攻略する事はできるのか!
このページでは三手大陰線が発生した直後に本当に反転するのか自社開発ツール「三手大陰線の極み」を使い正確な勝率を出しています。
結論から言うと勝率約50%となっており、バイナリーやFXでの使い道はほぼ無いものと言えます。
三手大陰線(さんてだいいんせん)とは

三手大陰線とは下降トレンド中に大陰線が3本続けて現れる形を指します。下降トレンド中に三手大陰線が出た場合は、反転して上昇する確率が高いとされています。
ただし、高値圏で出た時は、更なる下落の兆候となるので注意が必要です。

これが正しいのであれば、下降トレンド中に三手大陰線が出た直後に買う事で勝率が上がるのでは?
気になったので徹底的に調べる事にしました。
三手大陰線の「大陰線」について

大陰線とは一般的に「陰線」で「実体が長くヒゲが短い」足の事を指しますが、三手大陰線の場合は、ヒゲの長さは見ずに「陰線」で「実体が長い」足で判断する事が一般的です。
実体の長さに関しては少なくとも過去50本の平均の1.3倍以上が好ましいとされています。※過去50本と言う決まりはありません。

大陰線なので、ある程度実体が長く無ければなりません。
では平均1.3倍以上の陰線を目視で判断できるかと言えそうではありません。目視で平均1.3倍以上を判断できる人はそうそういないでしょう。
その為、三手大陰線を把握するには専用のツールが必要になります。
三手大陰線は発生頻度が少ない
三手大陰線は「大陰線」の為、ある程度「実体が長い」事が条件となります。
3本続けて「実体が長い」足になる確率は低いと言う事もあり、三手大陰線が発生する確率は低めとなっています。
| 時間足 | 件数 | 勝ち | 負け | 勝率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 100件 | 50 | 50 | 50% | 
| 2分足 | 46件 | 28 | 18 | 60.9% | 
| 5分足 | 23件 | 12 | 11 | 52.2% | 
| 30分足 | 4件 | 2 | 2 | 50% | 
   
1分足であれば最低限の件数がありますが、それ以外の足であれば検証するにはデータがあまりにも足りません。
その為、三手大陰線を検証するのではあれば、少なくとも5年程度は検証が必要になります。
オリジナルインジケーター「三手大陰線の極み」で正確に測定

三手大陰線を正確に測定する為にオリジナルインジケーター「三手大陰線の極み」を開発しました。三手大陰線の極みは無料で配布していますので、是非ご活用下さい。
三手大陰線の極みでは、三手大陰線が発生した際に緑色のサインが表示され、次の足が陽線の場合は「〇(勝ちマーク)」、次の足が陰線の場合は「☒(負けマーク)」が表示されます。
勝敗はカウントされており、画面左上の勝敗カウントテキストに表示されます。
「全体」「上昇」「下降」「レンジ」の判定も可能で、「下降」ボタンを押した場合は下降トレンドのみにサインが出るようになります。
トレンドとレンジの判断はパーフェクトオーダーとRSIを基準にしています。
パーフェクトオーダーは「EMA5」「EMA21」「EMA50」を使用しており、上昇の場合「EMA5」>「EMA21」>「EMA50」、下降の場合は「EMA5」<「EMA21」<「EMA50」を見ています。
またRSIが45~55の間は勢いがないのでレンジ相場として判断しています。

アラートボタンをオンにすれば三手大陰線が発生した際にアラートが鳴るので、これから三手大陰線で取引される方におすすめのツールになります。
三手大陰線の検証結果(5年分の勝率)
検証結果
検証は「USD/JPY」と「EUR/USD」の2通貨ペアで行っています。
| 時間足 | 件数 | 勝ち | 負け | 勝率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 518件 | 289 | 229 | 55.8% | 
| 2分足 | 222件 | 120 | 102 | 54.1% | 
| 5分足 | 26件 | 15 | 11 | 57.7% | 
| 30分足 | 22件 | 10 | 12 | 45.5% | 
| 時間足 | 件数 | 勝ち | 負け | 勝率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 379件 | 187 | 192 | 49.3% | 
| 2分足 | 187件 | 97 | 90 | 51.9% | 
| 5分足 | 86件 | 39 | 47 | 45.3% | 
| 30分足 | 7件 | 4 | 3 | 57.1% | 
USD/JPYで見た場合、1分足でも勝率が55%とそこそこ高くなっています。ここだけ切り抜くと勝率が良い様に感じますが、EUR/USDで見ると勝率が5割を切っているので、三手大陰線だから上昇するとは言えません。
ではUSD/JPYだけで取引すれば勝率が良いのかと言えばそうではありません。
1分足で1年分見た時の勝率は50%ですので、USD/JPYだから勝率55%になったのでは無いと思われます。

5年間で勝率55%を超えていると捉えるか、それとも偶然と捉えるのかは人それぞれですが、個人的には偶然だと感じています。
条件を緩くした場合どうなるのか?
三手大陰線では無く、「3回連続陰線」だった場合はどうなのか?
気になったので調べてみました。

三手大陰線の極みではインプットで「平均倍率(足の長さ)」と言う項目があり、デフォルトは1.3倍となっています。
この数値を0にすると全ての陰線に反応します。

| 時間足 | 件数 | 勝ち | 負け | 勝率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 48773件 | 24561 | 24219 | 50.4% | 
| 2分足 | 24906件 | 12771 | 12135 | 51.3% | 
| 5分足 | 10178件 | 5332 | 4846 | 52.4% | 
| 30分足 | 1661件 | 878 | 783 | 45.5% | 
3回連続で陰線だった場合、下降トレンド中に反発する確率は約50%と言う結果になりました。
三手大陰線と異なり検証数が多いので、検証自体は正しく出来ています。
三手大陰線の知識がある方だと、「三連続で陰線がでた!そろそろ反発するだろ」と言う気持ちになりがちですが、勝率は約50%なのであえて狙う必要はありません。
高値圏で三手大陰線が出た場合

三手大陰線は高値圏で発生すると更なる下落の兆候とされていますが、高値圏で三手大陰線が発生する事がほぼありません。
上昇トレンド中に「3連続陰線」が発生する事は多々ありますが、「3連続大陰線」となるとほぼ発生しないと言えます。

大陰線の極みでは「勝敗反転」を用意していますので、三手大陰線の後、陰線なら勝ちと言う判定も可能です。
上昇トレンド中に三手大陰線が出た場合、次の足が陰線なら勝ちとした場合の勝率と発生件数は以下の様になります。
| 時間足 | 件数 | 勝ち | 負け | 勝率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 2件 | 2 | 0 | 100% | 
| 2分足 | 3件 | 2 | 1 | 66.7% | 
今回の検証で、上昇トレンド中に三手大陰線が発生する事はほぼ無い事が分かりました。
1分足でも5年間で2件しか発生していないので、検証自体が不十分と言えます。
では条件を緩くして「上昇トレンド中に三連続陰線」が出たとした場合はどうなるのでしょうか?こちらも気になったので調べてみました。

| 時間足 | 件数 | 勝ち | 負け | 勝率 | 
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 12507件 | 5925 | 6582 | 47.4% | 
| 2分足 | 6662件 | 3157 | 3505 | 47.4% | 
| 5分足 | 2923件 | 1437 | 1486 | 49.2% | 
| 30分足 | 596件 | 273 | 323 | 45.8% | 
まず高値を明確に予想する事は難しいと言えます。
上昇中の下落は高値だから起こっているのか、一時的な下落で押し目となるのかは機械的に判断する事はかなり難しいでしょう。

では上昇トレンド中に3連続陰線が出た場合、下降の力が強いので、このまま下降するのではないか?
そう思う人も多いと思いますが、検証結果では勝率約47%となっており負ける確率の方が高いと言う結果になりました。
もし上昇トレンド中に3連続陰線が出た場合は、一時的な下落の可能性がやや高いのでご注意下さい。
三手大陰線の検証結果から分かる事
三手大陰線の検証結果から分かる「気持ち勝率が良い」くらいです。
攻略として使えるかと言うと使えないと言えます。
今回は1分足などスキャルピング等の超短時間取引向けに解説していますが、もう少し長いで見た場合、三手大陰線をきっかけに上昇するケースもあります。
あくまでも短時間で見た場合の話になります。
逆に言えば、短時間取引で無い場合は全く使えない事になります。
国内バイナリーオプションで全く使えない
国内バイナリーオプションは基本的に1取引2時間となっています。その為、三手大陰線が出た次の足を狙えるか狙えないかは運しだいと言えます。
ただでさえ発生頻度の少ない三手大陰線なのに、2時間ジャストのタイミングで三手大陰線が出る確率はゼロに近いでしょう。
使えるとすればFXのスキャルピングくらいになります。
三手大陰線の極みの使い方
三手大陰線の極みはMT5専用のインジケーターになります。MT5は完全無料で使う事ができますので、インジケーターに興味のある方はこの機会に試して見る事をおすすめします。

三手大陰線君はMT5専用となっています。MT5は公式サイトより無料でダウンロードする事ができるので、インジケーターに興味のある方はこの機会に一度お試し下さい。

三手大陰線の極みを立ち上げるとポップアップが表示されます。
初期設定は「インプット」内で変更が可能です。
インプット内の「平均レンジ」の倍率が重要になります。
初期設定では1.3倍となっていますが、1.3倍だとほとんどサインがでないので必要に応じて倍率を変更する必要あります。
※0にすると全ての陰線に反応します。
過去何本分の平均を出す為の期間になります。デフォルトは50本になります。
ゴールデンタイムの時間の時間になります。ニューヨーク時間を基準としており、デフォルトは8時~12時となります。
これは日本時間で「21時~1時」もしくは「22時~2時」となります。※夏・冬時間の関係上1時間のズレが生じます。
トレンドの判定はパーフェクトオーダー以外にRSIも見ています。デフォルトは45-55の間はレンジ相場と判定しいます。
仮にしきい値を40-60にした場合、この期間はトレンド相場として判断されます。

三手大陰線の極みの測定は最大5年までとなっています。
デフォルトは「1年」となっており「3年」「5年」ボタンを押すと、その期間まで測定が可能になります。
三手大陰線の極みのデフォルトは「同じ値判定=負け」となります。
判定する足(三手大陰線が出た次の足)が同じ値の場合は負け判定としています。
「同値」ボタンを押すと「同じ値=ノーカウント」としますので、負けの回数が減り必然的に勝率が上がります。
デフォルトでは三手大陰線が出た次の足が陽線の場合勝ち判定としています。「勝敗反転」ボタンを押す事で三手大陰線の次の足が陰線の時に勝ち判定となります。
アラートボタンをオンにする事でアラートが鳴ります。
ゴールデンタイムボタンをオンにする事でゴールデンタイム中のみサインが表示されます。
全体ボタンを押すと、EMA5・EMA20・EMA50の移動平均線(パーフェクトオーダー)が表示されます。
画面下部には■が表示され、赤は上昇、青は下降、白はレンジを表しています。
 
  
  
  
  