FXやバイナリーオプションは、運任せのギャンブルではありません。チャートという「地図」を読み解く技能であり、その武器が「一本の線」です。
このページでは、相場の原理原則に基づいたライントレードの本質を、初心者にも分かるように解説します。
あわせて、学習と実戦を加速させるMT4・MT5専用ツール「line-touch-alert」も無料配布しています。
ライントレードをMT4・MT5で始める絶対的理由

バイナリーオプションやFXの取引で何も持たないまま取引するのはかなり危険な行為と言えます。まずは、ライントレードなどの武器を持って取引される事をおすすめします。
バイナリーオプションやFX業者のチャート画面の多くは「注文を受け付けるため」だけに作られており、「相場を分析するため」に作られていません。
プロトレーダーの多くは、世界標準のチャートソフトであるMT4(MetaTrader4)もしくはMT5(MetaTrader5)を使い、過去の値動きを検証し、精密にラインを引いて運用しています。
まずは「ライントレード」と言う武器を身につけましょう。
当サイトでは、「ライントレード」がより機能的になるオリジナルインジケーター「line-touch-alert」を無料配布しています。
ライントレードでよく使う4つの方法

価格が止まりやすい・反応しやすい場所を見つけるための線です。相場の上限(高値)と下限(安値)の目安になります。
相場が上がっているのか、下がっているのかという流れを線で表します。流れが変わりそうなタイミングをつかむのに役立ちます。

トレンドが出ているときに、価格がよく動く「通り道」を分かりやすくするための線です。上下に平行な2本の線で囲み、上の線まで来たら「上がりすぎかも」、下の線まで来たら「下がりすぎかも」と判断する目安になります。

戻りや押し目がどのくらいの深さになりやすいかを見るための道具です。よく使われる比率を目安にします。
フィボナッチの詳細は関連記事をご確認下さい。

【MT5】ラインの引き方

MT5では、上のメニューから「挿入」⇒「オブジェクト」⇒「ライン」を選ぶと、それぞれの線をチャートに引けます。

最初は慣れないかもしれませんが、線を1本引くだけでも、見づらかったチャートが整理されて、相場のポイントが分かりやすくなります。
こうした目安が持てるようになると、勘に頼った取引ではなく、根拠のある判断がしやすくなります。
攻略ツール「line-touch-alert」無料配布

ライントレードの理論は完璧でも、人間には限界があります。それは「24時間チャートを見続けることはできない」という物理的な限界です。
トイレに行っている間に、食事をしている間に、完璧なエントリーポイントが来て、去っていく。
そして戻ってきた時には「あと5分早ければ!」と悔しがり、焦って変な場所でエントリーして負ける。
これが初心者の負けパターンの大半です。 「line-touch-alert」は、この「機会損失」と「メンタル崩壊」を物理的に防ぐMT4・MT5専用ツールです。
ツール機能の詳細解説


F-LINE1(トレンドライン / 青色) フリーライン(Free Line)の略です。
斜めに引けるトレンドラインでボタンを押すと、画面中央の現在価格に合わせて出現します。
上昇トレンドや下降トレンドに合わせて引き、トレンドブレイク(線割れ)を監視するのに最適です。

F-LINE2(トレンドライン / 水色) 2本目のトレンドラインです。
三角持ち合い(価格がだんだん狭まっていく状態)など、上と下の両方に線を引いて挟み込みたい時に使います。

H-LINE1(水平線 / 金色) ホライゾンライン(Horizontal Line)の略です。
真横に引かれる水平線で、ボタンを押すと現在価格の少し上に自動で表示されます。
直近の高値(レジスタンス)に置いて、そこまで上がってくるのを待つのに使います。

H-LINE2(水平線 / ピンク色) 2本目の水平線です。
直近の安値(サポート)に置いたり、複数の抵抗帯を監視する際に使います。

ボタンを「OFF」にしてから再度「ON」にすると、そのラインは現在のチャート画面の中央(見えている範囲)に瞬時にワープしてきます。
「昔引いたラインをリセットして、今ここに使いたい!」という時、ボタンをカチカチっと2回押すだけで手元に呼び戻せます。
これが本当に便利です。

ラインを引いただけでは意味がありません。そのラインに価格が到達した時にどうするかを設定するのが、右側にある3つのボタンです。
アラートが鳴るタイミングを制御します。
デフォルトはOFFの状態で未確定足がラインに触れるとアラートが鳴ります。
価格がラインに「触れた瞬間」に鳴ります。
タッチした瞬間にエントリーしたい場合に便利です。
ローソク足が「確定した時」に、ラインに触れていたら(または超えていたら)鳴ります。
相場は「ヒゲ」で騙してくることが多いです。一瞬抜けたけど、結局戻ってきた…という「ダマシ」を防ぎたい場合は、このボタンをON(確定足判定)にしておくことをお勧めします。
※ALERT(PCアラート音)はデフォルトはOFFなのでONにしないとアラートが鳴りません。ラインを決めたらONにしましょう。
PCから音を鳴らしません。
ラインにタッチした時、PCからアラート音(AlertSound)を鳴らし、ポップアップウィンドウを表示します。
在宅中で、別の作業をしている時に便利です。
MT4MT5のアプリを入れると、スマホへのプッシュ通知を受け取ることが出来ます。ラインにタッチするとスマホに通知が届きます。
注意: これを使うには、MT4・MT5のオプション設定で「MetaQuotes ID」を設定しておく必要があります(後述)。
スマホへの通知を行いません。
ラインにタッチした時、お手持ちのスマホ(MT5アプリ)へプッシュ通知を飛ばします。
line-touch-alertの詳細は関連記事をご確認下さい。

line-touch-alertはMT4・MT5専用のインジケーターになります。MT4・MT5のダウンロード~インジケーターの導入方法は関連記事をご確認下さい。

ライントレードの本質と市場心理

ライントレードとは、チャートに線を引くだけの作業ではありません。「世界中のトレーダーの思惑と緊張感が集中している場所」を特定する作業です。
多くの初心者は「このインジケーターの数値が〇〇になったら」と計算式に頼りますが、相場を動かしているのは計算式ではなく「人間」です。
人間が「ここは高い」「ここは安い」と判断する基準こそがラインであり、だからこそラインは機能し続けるのです。
チャート上のラインは、物理的な壁ではありません。しかし、そこには目に見えない「注文の壁」が存在します。その正体を論理的に解説します。
トレンドとレンジの完全可視化

ラインを引くもう一つの重大な目的は、「今、自分が戦っている場所のルールを知る」ことです。
相場には「トレンド(一方通行)」と「レンジ(往復)」の2種類しかありません。
FXやバイナリーオプションで負ける人の多くは、「レンジ相場の手法をトレンド相場で使い、トレンド相場の手法をレンジ相場で使う」というミスを犯しています。



FXやバイナリーオプションにおいて、レンジ相場は反発(逆張り)を狙いやすい好機となりやすい局面です。
しかし、レンジはいつか必ずエネルギーを溜め込んで大きく動きます(ブレイク)。
ラインを引いていれば、「ラインを抜けた=レンジ終了=手法を変える合図」と瞬時に判断でき、無駄な負けを回避できるのです。

ライントレードには「ブレイクアウト」「ロールリバーサル」など様々な手法がありますが、初心者はまず「ラインに当たった瞬間の反発(リバウンド)」だけを徹底的に練習してください。
ボールを壁に投げると跳ね返るように、価格も強いラインに当たると一時的に跳ね返ります。 FXで大きく利益を伸ばすにはトレンドに乗る必要がありますが、短時間取引の場合は「判定時刻に少しでも逆行していれば勝ち」になります。
つまり、「壁に当たった衝撃で少し跳ね返る」という一瞬の物理現象さえ捉えられれば、トレンドの方向に関係なく利益を出すことができます。
非常に有効に見えるライントレードにも、人間ゆえの弱点があります。 それは「チャンスが来るまで待てない」ということです。 「強力なラインを引けた。あとは待つだけ」…しかし、1時間待っても、2時間待っても価格が到達しない。 待ちきれなくなったトレーダーは、「このあたりで良いだろう」と根拠のない場所でエントリーし、負けます。これが「過剰なエントリー癖」の正体です。
この「待ち時間のストレス」と「機会損失」を完全に解決するために開発したのが、後述する「line-touch-alert」です。
水平線の引き方

水平線は、チャートの「ある価格の高さ」に合わせて引く、真横の線です。斜めの線と違って角度の迷いがなく、数字(価格)で位置が決まります。
だから、チャートを見返すときも同じ基準で確認できて、判断がぶれにくくなります。では、具体的に「どこ」に引けばいいのか?
長期(4時間足)と短期(15分足)という、異なる視点のチャートを見ている投資家たちが、偶然同じ価格を「壁」として意識するポイントのことです。
両方のグループから注文が集中するため、単独のラインよりもはるかに反発しやすい強力な根拠となります。
※ピッタリ1点ではなく、少し幅のある「ゾーン」になることも多いです。
タッチした瞬間に、すぐ逆方向へ動いた場所を探してください。 そこは「通り抜けにくい場所」だという証拠なので、次も止まるチャンスになります。
※線の基準は「ヒゲ先」か「実体」か、統一しておくと迷いません。
同じ価格で何回も止まっている所は、みんなが見ている可能性が高いです。
ただし、何度も当たるほど“壁が薄くなる”こともあります。
回数だけで決めず、「直近でもしっかり反発しているか」を重視してください。
150.000円、1.1000ドルのように、末尾がキリのいい数字の価格です。
人が覚えやすく注文も集まりやすいので、止まったり跳ね返ったりしやすいポイントになります。他の根拠(上の3つ)と重なると、さらに強いラインになりやすいです。
「ピッタリの価格で止まる」と決めつけるのは危険です。
相場には誤差がありますし、大口の投資家がわざと少しだけラインを越えさせて、ダマそうとする動きもよくあるからです。
ラインは「細い線」ではなく、幅のある「ゾーン(帯)」として見てください。「このあたりに来たら反発するかも」と幅を持たせて構えることで、少し行き過ぎたとしても、焦って負けることを防げます。
「ローソク足のヒゲ先に合わせるべきか、実体(四角い部分)に合わせるべきか」は永遠の議論ですが、答えはシンプルです。 「より多くの点が触れている方」が、その瞬間の正解です。
相場は生き物です。ある時はヒゲで反応し、ある時は実体で反応します。過去のチャートを見て、「ここではヒゲで止まっているな」「ここでは実体で止まっているな」と、その時々の「相場の癖」に合わせて微調整する柔軟性を持ってください。
レジサポ転換(ロールリバーサル)のメカニズム

水平線を学ぶ上で、絶対に理解しなければならないのが「ロールリバーサル(役割転換)」です。 「レジスタンス(天井)」だったラインを抜けると、今度はそこが「サポート(床)」に変わる現象です。
なぜこんなことが起きるのか?
これも「トレーダーの痛み(心理)」で説明がつきます。
ある価格(レジスタンス)で「下がる」と思って売った人がいます。
ところが価格は上に抜けてしまい、売った人は損を抱えます。
こうなると多くの人は「いったん戻ってきたら、そこで終わらせたい」と考えます。
だから価格が下がって、抜けたライン付近まで戻ってきたときに、売った人の「買い戻し(終わらせるための買い)」が出やすくなります。
同じタイミングで、「押し目を待っていた買い」や「抜けたのを確認して買いたい人」の買いも入りやすいです。
買いが集まると、ライン付近からまた上がりやすくなります。
これが「抜けたレジスタンスが、戻りでは支えになりやすい」という考え方で、ブレイク後に最初に戻ってくる場面(ファーストタッチ)は押し目としてよく見られます。
トレンドラインとチャネルラインの極意
トレンドラインは、相場の「方向」と「勢い」を可視化するツールです。

目立つ「安値」と「安値」を結んで引きます。下から支えるイメージです。

目立つ「高値」と「高値」を結んで引きます。上から抑えつけるイメージです。
重要なのは「角度」です。 急すぎる角度(60度以上など)のトレンドは、勢いは強いですが長続きしません。
逆に緩すぎる角度は、トレンドというよりレンジに近いです。
「45度前後」で美しく推移しているトレンドラインこそが、最も多くのトレーダーに意識され、安定して機能します。

トレンドラインと平行な線を反対側(上昇なら高値側)に引いたものを「チャネルライン」と呼びます。 これを引くと、相場が「一本の道路(チャネル)」の中を走っているように見えてきます。
相場がこのチャネル内にある間は、余計な迷いなく「下限で買い、上限で売り」を繰り返すだけで、安定的に利益を狙える状態になります。
特に短時間取引においては、チャネルラインへの到達は「買われすぎ・売られすぎ」のサインとなるため、絶好の逆張りポイントとなります。
根拠を重ねて、無駄なエントリーを減らす
(根拠が重なる場所)
トレードでは、ラインが1本あるだけで飛びつくと失敗しやすくなります。そこで意識したいのが、複数の根拠が同じ場所に集まるポイント(コンフルエンス)です。水平線に加えて、トレンドラインやフィボナッチなどが重なる場所は、判断がしやすくなりやすいからです。
三角持ち合い(トライアングル)と「縮んだ分だけ動きやすい」考え方
ラインを見ていると、値動きの幅がだんだん狭くなり、三角形の形になることがあります(三角持ち合い)。
これは「迷っている」というより、動き出す前の準備状態です。ゴムを引っぱって力をためると、手を離した瞬間に大きく動きやすいのと同じです。

安いところで買いたい動きがだんだん強くなり、上の水平線を試す回数が増えていきます。
バイナリーなら下の斜めライン付近で反発を狙いやすく、最終的には上の水平線を上に抜けやすい形として知られています。

高いところで売りたい動きがだんだん強くなり、下の水平線を試す回数が増えていきます。
上の斜めライン付近では下方向への反応を狙いやすく、最終的には下の水平線を下に抜けやすい形として知られています。

「line-touch-alert」なら、F-LINEで斜め線、H-LINEで水平線を同時に引けます。
三角持ち合いができているかを見ながら、どちらかに抜ける瞬間(ブレイク)を待てるようになります。
実戦エントリーパターン3選
理屈が分かったら、次は「よく出る形」を頭に入れるのが近道です。
ここでは、再現しやすくて頻出の3パターンを、チャートの動きを想像できるように説明します。
まず、相場が横ばいで行ったり来たりしている区間(レンジ)を見つけ、上側(天井)と下側(床)に水平線を引きます。
ポイントは、アラートが鳴った瞬間に飛び乗らないことです。
価格が線の近くまで来たら、そこで「跳ね返された形」を確認します。具体的には、線に触れた直後に ヒゲが長いローソク足(ピンバー) が出るのを待ちます。
上限付近で上ヒゲが長いピンバー → 「上に抜けようとしたけど押し戻された」
下限付近で下ヒゲが長いピンバー → 「下に抜けようとしたけど買い戻された」
ピンバーが確定したら、次の足でエントリーします。
ヒゲが長いほど「その方向に進もうとして失敗した跡」がはっきり残るので、判断がしやすくなります。

ずっと超えられなかった水平線を、勢いよく上に抜ける場面があります。
ここでやりがちなのが「抜けた瞬間に追いかけて入る」ことですが、狙いやすいのはその次です。
ブレイクしたあと、いったん価格が引き返して、さっき抜けた線の近くまで“戻ってくる”ことがあります。
そしてそこで止まり、再び上に向かって動き出す——この形を狙います。
イメージとしては、「さっきまで上の壁だった線が、今度は下から支える床になりやすい」 という転換です。
基本手順はシンプルです。
KAKUTEIでブレイク確定を確認 → いったんアラートを入れ直して“戻り”を待つ
戻ってきて線付近で反発の動きが見えたら、そこで入ります。
トレンドラインは2点あれば引けますが、実際に“効いているライン”として狙いやすくなるのは 3回目の接触 です。
2回触れただけだと、たまたま当たっただけの可能性があります。
しかし3回目もきれいに反応すると、参加者がそのラインを意識している状態になりやすく、押し戻し(反発)が起きやすくなります。
やることは次の流れです。
F-LINEでトレンドラインを引き、ラインを先まで伸ばしておきます。
あとは価格が近づいてくるのを待ち、3回目に触れたときの反応(止まる・跳ね返る)を見て入ります。
注意点として、(※4回目、5回目と接触回数が増えるほど、ラインは削られて抜けやすくなります)なので、「狙うのは3回目」と覚えておくと迷いにくいです。
ラインは、値動きの節目を“見える化”するための道具です。
「line-touch-alert」を使えば、線を引いた後はアラートで呼ばれる形にできるので、見張り続ける負担と見逃しを減らせます。
まずはデモでも構いません。
線を引く → アラートを待つ → 反応を確認する。
この流れを繰り返すほど、「どこが攻防になっているか」がチャート上で分かりやすくなっていきます。
