国内バイナリーオプションの1分取引は勝てるのか?検証から分かったリスク

国内バイナリーの1分取引は勝てるの? 国内バイナリーオプション

「国内バイナリーオプションに1分取引はあるのか?」と気になる方もいるかもしれません。実は、国内では正式な「1分取引」は用意されていません。ただし、一部の業者では判定時刻の1分前までエントリーできるため、「1分前取引」ができるように見える仕組みになっています。

この記事では、そうした国内バイナリーの取引ルールを整理しつつ、実際に1分前・2分前で取引してみた結果と、そこから見えてきたリスクを詳しく解説します。

短時間の取引は一見するとチャンスに思えますが、実際には勝つのが難しく、注意すべき点も多くあります。

国内バイナリーオプションに1分取引は無い

綾瀬文也
綾瀬 文也

まず前提として、国内バイナリーオプションに「1分取引」はありませんが、取引終了1分前までエントリーする事は可能になっています。

国内バイナリーオプションと言えば、1回の取引が2時間以上と決まっているので、2時間前から予想しなければならないイメージがありますが、エントリーする時間によって1分前取引や2分前取引も可能になっています。

オプトレ(GMO外貨)であれば取引終了1分前まで取引する事が出来ます。

国内バイナリーの主なルール(一部抜粋)
短時間の取引は禁止 判定価格(基準となる価格)は、判定時刻の2時間前に決めて、それ以降は動かさない
2時間以上の取引 最低でも取引から判定まで2時間は必要で
判定時刻は2時間間隔 判定できるタイミングは1日最大12回で、間隔は2時間以上
一方的に損する仕組みは禁止 お客様が絶対負けるような設定は禁止
途中で解約OK 取引中でも最後まで持たずに売ったり解約もできる

1分前まで取引が出来る国内バイナリーオプション業者は?

国内バイナリーオプション業者は基本的に残り2分前まで購入する事が出来ます。

業者別の最終購入時間
国内バイナリー業者 最終購入時間
オプトレ(GMO外貨) 1分前
外為オプション 2分前
らくオプ 2分前
みんなのオプション 2分前

オプトレ(GMO外貨)に関して言えば、残り1分前まで購入する事ができますので、1分前取引が可能になっています。

実際に残り1分前で取引した動画(デモ)になります。

オプトレ(GMO外貨)1分前取引

画面右上「資産合計が3000000円」、その右下「受付終了まで00:00:15」から始まります。

購入は受付終了の7秒前に行っています。後1分で144.62円より円高で終わると予測したので「E」の区分で購入しました。

どちらに動くかは分かりませんが、現時点で144.62円より円安で終わる可能性が高いのは確かで、購入価格にも反映されています。

Eの購入価格は「ロー:140円」「ハイ:960円」になります。

ローを購入して、144.62円より円高で終われば、860円(1口)の利益になりますが、ハイを購入して144.62円より円安で終わっても40円(1口)の利益にしかなりません。

残り1分になるとある程度勝敗が見えてくるので、購入価格に大きな差が出ます。

国内バイナリーオプションの1分取引が成り立たない(負ける)理由

今回取引では、残り1分の段階で「ロー:140円」「ハイ:960円」になっています。

残り1分の段階で購入価格が高い方を選ぶ事で、勝率を上げる事が出来ますが、その分利益も少なくなります。

1口960円で購入するという事は「予測通りになれば40円の利益」「予測通りにならなければ960円の損失」となります。

綾瀬文也
綾瀬 文也

960円は40円の24倍です。

同じ状況を24回も繰り返していれば、予測通りにならない事も1回や2回起こります。

バイナリーオプションの1分取引とは一見すると、勝率が高そうに見えますが、実際は「コツコツドカン」になりやすい危険な取引方法と言えます。

とは言え例外もあります。

残り2分前取引の例外

コチラは画像の様に、残り2分前に判定レートと現在価格がほぼ同じになる事もあります。(みんなのオプションでの取引画像)

その様な場合、円高(ハイ)、円安(ロー)どちらを選んでもほぼ同じ価格になりますのコツコツドカンにはなりませんが、予測なんてできたものではありません。

1分・2分前取引を実際にやって感じたリスク

私自身、1分前取引は普段していないのですが、気になってはいたのでオプトレ(GMO外貨)に入金して実際に取引をしてみました。

1回目は受付終了1分前に購入したので、2分前取引になります。

オプトレ(GMO外貨)を実取引1

購入した時点での購入額は「ローが910円」「ハイが190円」となっており、金額からも分かる様にローが有利になっています。

オプトレ(GMO外貨)を実取引2

ボーダーラインは144.025に対して144.015で終了したので、予測通りになったのですが、ギリギリも良い所でした。

ここまでギリギリだと流石に、「運」だけの取引と言えます。

2回目の取引は流石にこたえました。

2回目は受付終了の3秒前に購入したので1分前取引になります。

動画見て貰いたいのですが、判定レート144.003付近を上下に動いている状況での購入になります。※この様な状況での購入はおすすめしません。

今回は1分前のリスクを検証する為に、体を張って購入しています。

購入時、「ローが670円」、「ハイが510円」となっており、ローが僅かに有利だったのでローを購入しました。

案の定1分間の間に144.003付近を上下に動き、最終的に負けました。

綾瀬文也
綾瀬 文也

取引後「予測できるか!」と心の底から思いました。

オプトレ(GMO外貨)の取引結果

この後も取引してみようかと考えたのですが、勝てる気が全くしないのでここで止める事を決断しました。

1分でも2時間でも国内バイナリーオプションは勝てない

国内バイナリーオプションは最短で1分前取引が可能になっていますが、残り1分間の動きを予測するのはかなり難しいと言えます。

1分間の動きを予測するのは難しいのは当然なのですが、2時間の動きを予測するのも同じくらい難しくなっています。

その理由として国内バイナリーオプションは基本的にンインジケーターが使えないからです。

金融庁は「誤認リスク」(=インジケーターで「勝てる」と錯覚し、過剰取引するリスク)を重視してインジケーターに対して制限をかけています。

その為、国内バイナリーオプションはまともな分析が出来ないシンプルなチャートになっているのです。

国内バイナリーの開始直後

取引開始直後は情報はゼロに等しいので、現在のチャートだけで取引した場合100%感だけを頼りに取引する事になります。

綾瀬文也
綾瀬 文也

これだけを見て何を判断すれば良いのでしょうか?

もちろん前回のチャートを見る事ができますが、2時間ごとに区切られており全体を捉えにくくなっています。

国内バイナリー終了間際の取引

1分前や2分前取引であれば約2時間分のチャートを確認できるのですが、それでも情報量としては少ないと言わざるを得ません。

インジケーターを使えば勝てる訳ではありません。しかし、何もしないまま取引と言う事は1分でも2時間でも同等のリスクになると言えます。

少なくともインジケーターを使ってトレンドは確認しておきたい

インジケーターを使えば勝てる訳ではありませんが、少なくも現在のトレンドくらいは確認しておいた方が良いでしょう。

例えば、大きな下降トレンド中にあえて逆張りする理由は無いと言えます。トレンドに乗れば勝てる保証は無いのですが、トレンドに乗らない理由もありません。

トレンドの確認と言えば「移動平均線」が一般的に使われますが、国内バイナリーオプションのほとんどが、インジケーターを使う事が出来ないので「MT5」等を別に利用する必要があります。

MT5とバイナリーのチャート

MT5と国内バイナリーオプションのチャートを見比べる事によって、トレンドを確認しながら取引する事が出来ます。

もちろんこのやり方でも良いのですが、インジケーターが使える国内バイナリーオプション業者もあります。

それがオプトレ(GMO外貨)です。

オプトレ(GMO外貨)ではスマホ画面にチャート機能があり、移動平均線を利用する事が出来ます。移動平均線の表示はMT5より出しやすいので、スマホで取引されている方は、オプトレ(GMO外貨)が使いやすくておすすめです。

※移動平均線が使えるチャート画面と取引画面は別になります。

移動平均線の極み

移動平均線に関しては関連記事で詳しく解説しています。

移動平均線が簡単に引く事が出来る当サイトオリジナルインジケーターも無料で配布していますので、まだ移動平均線を使った事が無い方はこの機会に覚えてみてはいかがでしょうか?

移動平均線でFXやバイナリーを攻略!基礎から攻略学習ツールまで紹介
FXやバイナリーオプションを移動平均線で攻略しよう!このページでは移動平均線の基礎を分かりやすく紹介しています。学習が捗るオリジナル攻略ツール「移動平均線の極み」も無料配布していますので、是非ご活用下さい。

海外バイナリーオプションの1分取引だけは使用してはいけない

業者名などは一切出しませんが、海外のバイナリーオプションは全て金融庁無登録業者になており、国内バイナリーオプションの様な規制はありません。

海外バイナリーオプションの業者によっては「15秒取引」なども行っており、危険性が急激に上がるので絶対に利用してはいけません。

海外バイナリーオプションは一日に数百~数千回の取引が可能になっています。国内バイナリーオプションが最大12回なので、異常な取引回数が可能な事が分かります。

取引回数が多くなる程「射幸性」と「依存性」が高くなります。

もう一回の誘惑が強い
15秒~1分取引は、取引時間が非常に短いため、負けた直後に「直ぐに取り返したい」と言う衝動に駆られやすくなります。結果的に冷静な判断が出来なくなり連打的にエントリーする事になります。
勝ち負けの回転が早く”快感”になりやすい
15秒~1分取引は一瞬で結果が分かるので、脳が報酬刺激に過剰に反応します。ギャンブル性の高いパチンコやスロットと同じ「即時報酬による依存構造」が働く恐れてあります。

海外バイナリーオプションは言うまでもなく危険なのですが、国内バイナリーオプションもこの「射幸性」や「依存性」は絡んでいるので注意する必要があります。

国内バイナリーオプションの残り1分取引はありなのか?

あくまでも個人的な意見になるのですが、国内バイナリーオプションの残り1分取引は「無し」になります。

綾瀬文也
綾瀬 文也

そもそも残り1分を選ぶ理由がありません。

残り1分での取引予測がかなり難しく、ある程度良いポジションを選ぶと利益が極端に低くなります。仮に価格が均衡している場合は、それこそ予測不能で、感だけの取引になってしまいます。

特にバイナリーオプションを初めて間もない方は、チャートの分析方法が分からない方も多いと思うので、残り数分での取引は止めた方が良いでしょう。

とは言え、FXでスキャルピングが得意な方からすると、残り数分前から取引した方が良い結果になる可能性はあります。

バイナリーオプションの経験が少ない方は、1分前取引では無く、インジケーター等を活用して2時間後の動きを予測される事をおすすめします。

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