【金融庁が警告】海外バイナリーは危険!国内バイナリーとの違いを解説

国内バイナリーオプション

金融庁が警告する海外バイナリーの危険性を解説。短期取引の危険性、高額ツール詐欺の実態、国内バイナリーとの違いも詳しく紹介しています。

このページで分かる事
  • 国内は金融庁の監督下で安全、海外は無登録でリスクが高い
  • 海外バイナリーは短期取引が多く、依存やギャンブル性が高まる
  • 海外バイナリーは動画での詐欺的な勧誘や高額ツール販売が目立つ
  • 海外バイナリーは出金拒否や口座凍結などのトラブルが多発している

国内バイナリーと海外バイナリーの違い

国内バイナリーと
海外バイナリーの違い

国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションの主な違いは以下の様になっています。まずは、その違いをご確認下さい。

項目 国内バイナリー 海外バイナリー
運営会社 日本国内の金融業者 海外の無登録業者
金融庁の認可 認可 無登録
規制 金融庁の厳格な規制あり 基本的に無規制
ペイアウト倍率 1000円固定 1.6倍~2倍程度(最大3倍)
取引時間・頻度 2時間ごとのラウンド形式 30秒、1分など短期取引が可能
取扱通貨ペア 少なめ(主要通貨のみ) 対応通貨ペアは多い
透明性・信頼性 高い 業者独自の価格で不透明
税金 総合課税 雑所得扱い
日本語サポート あり ない場合も多い
出金トラブル ほぼなし 出金拒否や遅延の報告あり

国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションの違いで最も重要になるのが、金融庁の規制です。国内バイナリーオプションは金融庁に登録しており、以下の様な規制の元で運営を行っています。

金融庁の規制
  • 最短取引時間は2時間以上に制限
  • ペイアウト額は固定で透明性が必要
  • レートは第三者機関の客観データを使用
  • 金融商品取引業として金融庁の登録が必須
  • 取引前にリスク説明や適合性審査が必要
  • 誇大広告や誤解を招く勧誘は禁止
  • 未成年者は口座開設不可
  • 顧客資金は会社資産と分別管理
  • レバレッジ取引は禁止、損益は固定
  • すべての取引記録の保存が義務

金融庁監視下では、取引の自由こそ損なわれますが、「顧客資金は会社資産と分別管理」や「レートは第三者機関の客観データを使用」など安全性が極めて高くなっています。

取引方法も大きく異なる

取引方法も大きく異なります。海外バイナリーオプションは「high」か「low」のどちらかにエントリーするだけなので迷う事はありません。

国内バイナリーの取引方法はやや独特で、ペイアウトが1000円固定となっています。

国内バイナリーの取引方法1

画像の様に購入レートが分かれているのが特徴で、取引終了時にどの範囲で終わるのかを予想します。仮に148.90の範囲で取引が終了するとした場合、1枚560円(円高)で購入する事が出来ます。

予想通りになった場合は、1000円が支払われるので(1000円-560円=440円)440円が利益となり、100枚購入していれば4万4000円の利益になります。100枚購入して負けた場合は、購入金額分(5万6000円)が全て没収となります。

国内バイナリーの取引方法2

国内バイナリーオプション業者にもよりますが、シングル取引であれば「high」か「low」での取引も可能です。

海外バイナリーは取引時間が短く射幸性が高い

海外バイナリーオプションの
短時間取引の危険性

海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションの違いで最も危険で厄介なのが短時間取引での「射幸性の高さ」になります。

射幸性の高さは依存にも繋がるの特に注意する必要があります。

海外バイナリーオプションと言えばハイロー有名です。※取引非推奨

このハイローの取引時間は「15秒・30秒・1分・3分・5分・15分・1時間・1日」となっており、国内バイナリーオプションの2時間取引と比べると明らかに短い取引時間となっています。

短時間取引の危険性

短時間取引では、わずか数十秒で勝敗が決まるため、分析よりも運に左右されやすくなります。

この「偶然に利益を得られる期待感」が、射幸性を高める要因となります。

また、取引の回転が速くなることで報酬への期待が高まり、勝ち負けのたびにドーパミンが分泌されやすくなります。これが脳の報酬系を刺激し、快感を求めて衝動的な行動を引き起こしやすくなります。

その結果、冷静な判断ができなくなり、連続的なエントリーや過剰な取引へとつながるリスクが高まります。

特に怖いのが依存性

短時間取引は結果がすぐに出るため、興奮や期待を繰り返しやすく、ギャンブル依存のような状態に陥りやすい特徴があります。

負けを取り返そうとする「リベンジ取引」や、勝ったときの快感が脳に強く刷り込まれることで、冷静な判断が難しくなり、依存性を高めてしまうのです。

国内・海外バイナリーの取引時間
項目 海外バイナリー 国内バイナリー
取引時間の柔軟性 24時間取引可能
※メンテナンス時間を除く
主に8:00~翌3:00
休日の取引 土日も取引可能
※一部業者に限る
土日・祝日は完全に取引不可
判定時間(取引期間) 数十秒~1日 2時間毎のラウンド形式

海外バイナリーオプションは金融庁より警告を受けている

金融庁に警告を受けている業者
を信じる事が出来ますか?

海外バイナリーオプションは全て金融庁未登録の違法業者になっています。金融庁は海外バイナリーオプションに警告を行っており、その内容は以下の様になります。

金融庁より警告

金融庁の公式HPより

警告の内容
この業者は、日本国内の投資家に対してインターネットを通じて「店頭デリバティブ取引」への投資を勧誘していました。具体的には、バイナリーオプション取引のような、値動きを予想する短期取引を提供していたと考えられます。

過去に金融庁から警告を受けた「HLMI Ltd」が提供していたサービスと一部が一致しており、同一または関連業者による継続的な無登録営業の可能性があると見られます。

金融庁に未登録の業者は、日本在住の方への勧誘を行うことが禁じられています。しかし、実際には勧誘を行っていたため、金融庁から警告を受けています。

ハイローに関しては、過去の3度警告を受けいます。

海外バイナリー業者は、警告を受けても知っていながら「日本在住の方向けに勧誘」を行っています。海外バイナリーオプションで取引を行う事は、モラルの無い会社にお金を預けている事と同じなのです。

海外バイナリーオプションはアフィリエイト報酬が多い

海外バイナリーオプションは
アフィリエイト報酬が多い

海外バイナリーオプション周辺は詐欺だらけとなっていますが、その要因の一つがアフィリエイト報酬の多さになります。

※アフィリエイトを推奨する内容ではありません。このアフィリエイト報酬により多くの問題が引き起っているので、内容だけ頭に入れておいて下さい。

業者名 アフィリエイト報酬
H社 15000円~53000円
B社 レベニュー25%~45%
Z社 15000円~25000円

海外バイナリーオプションのアフィリエイト報酬を大きく分けると、H社の様な一定額か、B社の様なレベニューシェアに分かれます。

レベニューシェアとは紹介した人が負けた金額の一部を貰えるもので、負け続ける限り半永久的に報酬を得る事が出来ます。

この高すぎるアフィリエイト報酬が原因で、海外バイナリーオプション周辺は詐欺だらけとなっています。

海外バイナリーのYoutube動画が酷い

100万円勝てる動画は
アフィリエイト報酬が目的

海外バイナリーオプションと言えばアフィリエイト報酬が多い事でも有名です。

バイナリーの勝てる系動画

その為、Youtube動画を見るとアフィリエイト報酬目的で、「100万円勝てる」などの煽り散らかした動画だらけとなっています。

ハイローへの誘導

この様な動画の多くは、海外バイナリーオプションの「ハイロー」への誘導を目的としており、ハイローのアフィリエイト報酬を最終目的としています。

ハイローのアフィリエイト報酬は登録完了後、取引を完了させる必要があります。Youtubeの動画を見た人の多くは「バイナリーオプションは簡単に勝てる」と信じていますので、動画を信じて取引を行います。

そもそも動画の内容通りに勝つ事ができれば、噂が一気に広がり、海外バイナリーオプション自体が成り立たなくなります。

Youtube動画の全てが嘘とは言いませんが、動画の多くは「簡単に勝てる」と信じ込ませる為に作られており、アフィリエイト報酬を目的としています。

国内バイナリーオプションも一部アフィリエイト報酬を提供していますが、審査が厳しく、「誰でも100万円稼ぐことができる」などの動画を出す事は100%出来ません。

逆に海外バイナリーオプションはモラルがないので、「誰でも100万円稼ぐことができる」動画から登録があってもアフィリエイト報酬が支払われる様になっています。

Youtube動画から高額ツールの販売も増えている

バイナリーのサインツールで
勝ち続ける事は不可能

バイナリー系のYoutube動画の多くはアフィリエイト報酬を目的としています。しかし貪欲な業者はアフィリエイト報酬だけでは無く「高額ツールの販売」まで行っています。

主な流れとしてはYoutubeよりLINE登録を促し、高額ツールへ誘導しています。

ツールの勝率6割程度とやや控えめなものが多く、価格は4万円~6万円程に設定されています。勝率が6割あれば、長い目で見るとプラスになると気がしますが、その様には絶対になりません。

これら高額ツールは基本的にMT4などを利用して過去チャートで勝率を出しています。「10年分のバックテスト付き」が謳い文句ですが、その時点で多くの矛盾を生じています。

バックテストは基本的に過去チャートから見ているので、詳細は省きますが良い数値が出やすくなっています。更に言えば、海外バイナリーオプション特有の約定拒否を含めていない数値となっています。

海外バイナリーオプションは「想像以上に約定拒否」を行ってきます。

一時的に相場が大きく動いて反発を狙おうとしても、約定拒否が発生して取引出来ない様になっています。

MT4などを利用したバックテストでは約定拒否などを含める事は絶対に出来ません。その為、取引出来ない有利な状況まで含めた勝率となっています。

ツールを販売している業者の多くは「10年間のバックテストをしているから、長期的に見るとプラスになる」と信じ込ませ、言い逃れをしています。

バイナリーオプションに興味のある方は高額なツールにだけは興味を持たない様にしましょう。どんなに良い事が書かれても、重要なことは隠させており長期的には勝てない様になっています。

海外バイナリーは高額ツールによる詐欺被害が多い

海外バイナリーオプション周辺には「高額ツール」による詐欺被害横行しています。

これら詐欺被害の多くは「SNS」から始まっています。

この動画の場合SNSで知り合った男性から勝率87%のチャート式プログラムを勧められ、システム使用料として37万円を求められています。

やり方はズームの画面を見ながら、タイミング(サイン)が重なる時にエントリーする様になっていました。

初月で100万円と謳っていたのにも関わらず、半年で5万円の収益にしかならなかった様です。更にSNSで知り合った男性からも連絡が来なくなり、司法書士に相談と言う流れになっています。

これらSNSは、若い男性になりすまし、同世代を騙すと言う特徴があります。

高額ツール詐欺が海外バイナリーオプション限定かと言えば疑問は残りますが、国内バイナリーオプションのチャートを使っての高額ツールの販売は聞いたことが無いので、99%以上は海外バイナリーオプション関連での被害と思われます。

実際に金融庁でも高額ツールに対して警告を行っています。

大学生など20歳代を中心に、友人やSNSを通じて知り合った相手から、「必ず儲かる」などと勧められ、バイナリーオプション取引の投資分析ツールの入ったUSBメモリなど、高額な情報商材を購入した後に、海外無登録業者との取引に誘導され、取引を始めたが、「多額の損失が発生した」「業者と連絡が取れない」「解約できない」などのトラブルが急増しています。
引用:金融庁

理不尽な口座凍結がある

海外バイナリーオプションは
理不尽な口座凍結がある

海外バイナリーオプションで取引行い、仮に勝てたとしても「理不尽な口座凍結」を受ける可能性があります。SNSを見ると凍結に関する不満が多く見受けられます。

これが事実であれば大問題です。口座凍結で入金分まで凍結されたら投稿通りに立派な犯罪になります。この様な事が起こるのが海外バイナリーオプションなのです。

海外バイナリーオプションは本当に理解不能な口座凍結を平気で行ってきます。理不尽な口座凍結を受けたくない方は国内バイナリーオプションを選ぶべきです。

海外バイナリーオプションの多くは短期間で稼ぐと口座を凍結されます。稼いだら凍結される業者で取引する理由はあるのでしょうか?

海外バイナリーオプションは不正操作されている可能性がある

海外バイナリーのレートは
不正操作されているかも!

海外バイナリーオプションは不正操作されている可能性があります。

今は無くなったのですが、finance-news-topicと言うサイトでは以下の様な記事が掲載され一時話題となりました。

XM、ハイローなど5社が日本向けに不正価格操作していたことが判明

ウィキリークスの内部告発によると、XMとハイロー、TitanFXなど5社が、日本向けの為替取引の取引価格を共同で調整していることがわかった。

このプロジェクトは”project HARAKIRI”と呼ばれており、国際的なFX運営会社5社が参加する大規模なものだった。腹切りとは日本の切腹の意味であり、それを皮肉ったコードネームがつけられている。

そのプロジェクト名のとおり、レート操作は対日本のトレーダーにのみ行われており、アメリカやイギリスなどでは行われていなかった。比較的ライト層が多い日本市場をターゲットにしたとみられている。

これにより被害を受けた日本人トレーダーは10万人にものぼるとみられ、被害総額は最低でも2億ドルにのぼる。この報道を受け、日本の一般トレーダーたちの退会が相次いでいる。一部のユーザは訴訟を起こそうと動いているが、FX運営会社の本籍のほとんどはタックスヘイブンに置かれており、訴訟はおろか調査すら難しいとの見方が有力だ。

その一方、大手のファンドや一部の日本トレーダーはこのレート操作により莫大な利益を上げていることがわかった。アメリカの大手金融系IT企業のBlockStarZが一部のユーザに提供しているMEDUSAというアービトラージシステムを用いてゴールドマン・サックスやバークシャーは利益をあげていた。ゴールドマン・サックスの四半期為替収益は前年度の2000%にものぼっている。

MEDUSAの詳しい仕組みは公開されていないが、project HARAKIRIで使用されているアルゴリズムと同じアルゴリズムでアービトラージを行っているとみられる

これが事実なら海外バイナリーオプションはかなり危険と言う事になります。

実際に、金融庁も不正操作について注意喚起を行っています。

悪質な業者と取引した場合は、判定時のレートが投資者に不利になるように意図的に調整されるなど、不利益を被るおそれがあります。
引用:金融庁

国内バイナリーオプションでは金融庁が管理していますので、レートの不正操作が行われる事は100%ありません。安全に取引を行う為にも、国内バイナリーオプションを選ぶ事を強く推奨しています。

海外バイナリーオプションは全て自己責任になる

海外バイナリーオプションは
全て自己責任になる

海外バイナリーオプションでトラブルが発生しても全て自己責任となります。これは金融庁のホームページにも書かれており、無登録業者への追及困難とされています。

無登録業者と取引した場合は、トラブルが生じても無登録業者への追及は極めて困難です。
引用:金融庁

特に怖いのが突然の閉鎖です。業者が閉鎖した場合、預けているお金が返ってこない可能性が十分にあります。その様な事が起こった場合、金融庁では何もできないので泣き寝入りとなります。

国内バイナリーオプションであれば、証券会社ごとに顧客資産を自社資産と分別して管理する「分別管理」が法律で義務づけられいるので、業者に何かあっても預けているお金は返ってきます。

海外バイナリーオプション業者で取引すると言う事は最悪、全ての資産をいつでも失う可能性があると言う事を肝に銘じる必要があります。

もし、海外バイナリーオプション業者との間でトラブルが発生した場合は金融サービス利用者相談室に相談しましょう。

相談先
相談先 金融サービス利用者相談室
受付時間 平日10時00分~17時00分(電話受付)
電話 0570-050588
IP電話:03-6206-6066

最後に!当サイトは金融庁に登録されていない海外FX・海外バイナリーオプションでの取引を推奨していません。海外バイナリーオプションの危険性を紹介する為に業者名がいくつか出てきますが、間違っても検索しない様お願いします。

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