DMMFXの危険性!トランプ関税でいくらの損失がでるのか、実データを公開

トランプ関税中はロスカットに注意 国内FX

トランプ関税でドル円が急変動!DMMFXで1000通貨購入した実体験をもとに、FXで損失を防ぐために欠かせない「実効レバレッジ」の考え方と、必要証拠金・耐えられる値動きの計算方法を初心者にも分かりやすく丁寧に解説しています。

DMMFXでトランプ関税前に1Lot(1000通貨)を購入

3月23のDMMFX

DMMFXではミニ通貨と呼ばれる「1000通貨での取引が可能(一部通貨)」になったので、試しにUSM/JPYを1Lot(1000通貨)購入していました。

2025年3月23日時点でのドル円相場は148.847円で、必要証拠金は1Lot(1000通貨)5972円でした。

その後、150円まで上昇していたのですが、2025年4月3日にトランプ大統領による「相互関税」発言により一気に円高に進む事になります。

2025年4月3日のDMMFX

その結果、僅か半日で5円も円高になっています。

半日で5円も動く事は稀なのですが、今後トランプ大統領の発言次第では5円以上値動きする可能性は十二分にあります。

実際にこの半日で約3000円の損失が出ています。

追記

2025年4月11のDMMFX

2025年4月10日時点で、中国への関税が145%に引き上げられると分かり、景気の悪化が懸念されたことで、さらに円高が進みました。

僅か一週間で150円から143円まで円高が進み、結果的に5500円もの損失が発生しています。

5500円と聞くと少ない様に聞こえますが、必要証拠金が5972円でしたので、購入額の大半が1週間で消えた事になります。

仮に必要証拠金が100万円で取引をしていれば、1週間で92万円以上が消えた事になります。当然回復する可能性もあるの、しばらく様子をみるのも一手と言えます。

その為にも、ロスカットにならない金額を知る必要があります。

DMMFXのレバレッジは25倍ではトランプ関税に耐えられない

DMMFXのレバレッジは25倍固定となりますが、25倍での取引は危険過ぎます。

その為、実行レバレッジを調整する必要があります。

実効レバレッジとは
実効レバレッジとは、今の資金でどれだけ大きな取引をしているかを表す倍率のことです。
FX口座では最大25倍のレバレッジまで取引できますが、実際に自分がどこまで使っているか(=何倍の取引をしているか)は人によって違います。

たとえば、レバレッジをフルに使って25倍で取引している人もいれば、資金に余裕を持たせて5倍や10倍程度で取引している人もいます。
この「実際にかけている倍率」が「実効レバレッジ」です。

計算式は、実効レバレッジ=取引金額 ÷ 有効証拠金。
取引金額は「通貨数 × 為替レート」、有効証拠金は口座の資金(+含み損益)です。

1ドル150円時、1000通貨(1Lot)の必要証拠金は6000円になります。仮に6000円を入金して1000通貨(1Lot)購入した場合は、レバレッジは25倍になります。

実効レバレッジ=取引金額 ÷ 有効証拠金

25倍=(1000通貨×150円=15万円)÷(6000円)

レバレッジ25倍のまま取引を行えば、少ない資金で大きな金額を動かせますが、ロスカットになりやすいのでおすすめする事は出来ません。

DMMFXの場合、1ドル150円時、3円動くと証拠金維持率が50%を切りロスカットが発動します。ロスカットが発生すると必要証拠金で支払った6000円の約半分の3000円の損失が確定します。

現実的な問題としてトランプ大統領の発言一つで約7円の値動きが実際に起こっています。レバレッジ25倍では3円しか耐える事ができないので、レバレッジ25倍での取引は現実的ではありません。

少なくとも10円の値動きに耐えられるレバレッジに抑える必要があります。※DMMFXの場合、純資産(有効証拠金)を増やす事で実効レバレッジを抑える事が出来ます。

実効レバレッジ & ロスカット関連計算ツール(維持率50%)

購入金額(必要証拠金):
実効レバレッジ:–.–
証拠金維持率が50%を切るレート:–.–
耐えられる下落幅:–.–

トランプ関税中は10円以上の値動きに耐えられる純資産が必要

今からDMMFXを始める方は少なくとも10円の値動きに耐える事ができる「実効レバレッジ」で取引を行いましょう。

※10円分あれば必ず耐えられる保証はありません。数か月から数年単位でみれらば10円でも少ないくらいです。

可能であれば実効レバレッジを3倍~5倍程度に抑える事をおすすめします。実効レバレッジ5倍であれば27円の値動きに耐える事が出来ます。

実効レバレッジは有効証拠金(純資産)を増やす事で調整する事が出来ます。

実効レバレッジの計算式
実効レバレッジ=取引金額(通貨数 × 為替レート) ÷ 有効証拠金

1ドル150円時にレバレッジ25倍で1000通貨(1Lot)購入した際、6000円が必要になりますが純資産が6000円であればレバレッジは25倍になります。

実効レバレッジ=取引金額(通貨数 × 為替レート) ÷ 有効証拠金

25倍=(1000通貨×150円=15万円)÷6000円

1ドル150円時にレバレッジ25倍で1000通貨(1Lot)購入した際、6000円が必要になりますが、純資産が3万円であれば実効レバレッジは5倍になります。

実効レバレッジ=取引金額(通貨数 × 為替レート) ÷ 有効証拠金

5倍=(1000通貨×150円=15万円)÷30000円

この様に純資産を増やす事で実効レバレッジを抑える事が出来ます。

事項に設置している計算機で計算して頂きたいのですが、10円の値動きに耐えられる実効レバレッジは11.54倍になっており、必要証拠金の2.2倍入金する事で条件を満たす事が出来ます。

入金額に迷った場合は、最低でも必要証拠金の2倍以上入金しておきましょう。

1000通貨購入(必要証拠金6000円)・ロスカット50%の場合

実効レバレッジ 純資産 耐えられる値動き 必要証拠金の
○○倍入金
3倍 50000円 47円 8.4倍
5倍 30000円 27円 5倍
7.5倍 20000円 17円 3倍
11.54倍 13000円 10円 2.2倍

純資産を増やしても、購入分以上に吹き飛ぶ事もある

1ドル150円の時にレバレッジ25倍で1000通貨(1Lot)購入した場合、必要証拠金は6000円になります。

仮に純資産が2万あれば実効レバレッジは7.5倍で133円まで耐える事が出来ますが、あくまでも耐えているだけなのでそこだけはしっかり理解しておきましょう。

もし、トランプ大統領がとんでもない発言をして7円動いた場合、7000円の損失がでて、必要証拠金を超える損失がでてしまいます。

厳密に言えば純資産が20000円-7000円(7円×1000通貨)=13000円になります。

中国追加関税直後のDMMFX

実際問題、この記事をを書いている段階で中国が対米完全を125%まで引き上げると発表した事で円高が進み、1ドル142.27円に!

その結果、1Lot(1000通貨)5690円で購入したにも関わらず、現時点で-6223円の損失が出ています。

実効レバレッジを下げておけばこの様な状況でも焦る事はありませんが、現状は耐えているだけになります。

日米の金利差を考えるとこのまま円高が進む理由は無いのですが、しばらくはトランプ関税の影響で乱高下が続くと予想されます。

FXはほどほどに

今回FXの危険性を全面に出して注意喚起を行っていますが、当然プラスする事も出来ます。実施にトランプ関税の前に売り注文をしていれば、必要証拠金の2倍以上の利益を出していたのです。

たった一週間で2倍以上に出来るのはFXの魅力と言えますが、私の場合は必要証拠金以上にマイナスになっています。

仮に100Lot購入していたら62万円の損失が出ていた事になります。

私の場合は長期的にみてこのまま下がり続ける事は無いと予想していますので、しばらく放置しますが、改めて実効レバレッジの重要性を感じました。

今回の関税問題で多くの方がロスカットで資産を失っているはずです。ロスカットで資産を失わない為にも、純資産はしっかりと計算される事をおすすめします。

この記事を見た方の多くは「FXって怖い」と思ったでしょう。実際問題FXは怖いものです。その為、FXをやる時は余剰資金で数万円程度から始める事をお勧めします。

間違っても全財産を突っ込む様な真似はしない様に。

綾瀬 文也

10年以上のFXトレード経験を持ち、チャート分析と戦略構築を専門とするトレーダー。マーケットの変動を的確に捉え、リスク管理を徹底することで安定した収益を実現。現在はpokyun企画代表として活動

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