FXやバイナリーで勝ちやすい時間帯と負けやすい時間帯をまとめています。順張り・逆張りで勝ちやすい時間帯や経済指標発表や年末年始など負けやすい時間帯も詳しく紹介しています。
項目 | 内容 |
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順張りで勝ちやすい時間帯 | 9時~10時(東京市場オープン)、16時~19時(ロンドン市場オープン)、21時~翌1時(ロンドン&NY市場重複)、1時~3時(NY市場活発) |
逆張りで勝ちやすい時間帯 | 10時~13時(東京市場落ち着く)、15時~16時(ロンドン市場前)、19時~21時(ロンドン市場ランチタイム)、3時~6時(ロンドン市場終了後) |
東京市場の特徴 | 9時~17時。東京市場オープン直後は値動きがあるが、10時以降はレンジ相場が多く逆張り向き。 |
ロンドン市場の特徴 | 16時~翌2時(夏)・17時~翌3時(冬)。オープン直後やNY市場と重なる時間(21時~翌1時)は順張り向き。 |
ニューヨーク市場の特徴 | 21時~翌6時(冬)・22時~翌7時(夏)。21時~24時は最も活発で順張り向き。翌3時以降は取引量が減りレンジ相場に。 |
負けやすい時間帯 | 経済指標発表直後(特に米雇用統計)、クリスマス・年末年始(流動性低下)、市場オープン直後(値動きが荒れる)。 |
重要な経済指標 | 米雇用統計(毎月第1金曜)、消費者物価指数(CPI)、GDP、FOMC。発表前後は急激な値動きに注意。 |
年末年始のリスク | 取引量が激減し、大口注文による急変動(フラッシュクラッシュ)が発生しやすい。特に12月25日・1月1日は市場が休場する国が多く注意。 |
- 順張り・逆張りで勝ちやすい時間帯が分かる
- 3大市場の特徴と勝ちやすい時間帯が分かる
- 負けやすい時間帯が分かる
順張り・逆張りで勝ちやすい時間帯
勝ちやすい時間帯
FXやバイナリーの取引を大きく分けると「順張り」と「逆張り」に分かれます。
どちらで取引しても良いのですが、順張りの方が分かりやすいのでFXやバイナリー初心者の方には順張りをおすすめしています。
順張りは「トレンド相場」の時に、逆張りは「レンジ相場」の時に取引を行います。
トレンド相場とはトレンドが発生している時の相場で、確認方法としては移動平均線に角度が付いているかで判断する事が出来ます。
レンジ相場とはもみ合っている時の相場で、確認方法としては移動平均線に角度が無く、平坦であるかで判断する事が出来ます。
また、FXやバイナリーオプションの時間帯を大きく分けると「トレンドが発生しやすい時間帯」と「レンジ相場になりやすい時間帯」に分かれます。
「トレンドが発生しやすい時間帯」や「レンジ相場になりやすい時間帯」はある程度決まっており、「トレンドが発生しやすい時間帯に順張り」、「レンジ相場にやりやすい時間帯に逆張り」を狙うで勝率を上げることが出来ます。
順張りとはトレンドの流れに沿った取引方法になります。
上昇トレンド中は「High」にエントリーする事で勝率を上げる事が出来ます。
逆に下降トレンド中は「Low」にエントリーする事で勝率を上げる事が出来ます。
順張りは視覚的にも分かりやすいので、FXやバイナリー初心者の方にもおすすめする事が出来ます。
逆張りは、基本的にトレンドが発生していないレンジ相場で取引を行います。
逆張りは、ある一定の間隔で相場が上下している時に反発を狙います。逆張りのメリットはチャンスが多い事にあります。
一般的に「トレンド」と「レンジ」の割合は「3:7」と言われており、取引時間の大半はレンジ相場になります。
チャンスは多いのですが、順張りに比べてエントリーするタイミングが難しいのでFXやバイナリーオプション初心者の方にはおすすめする事ができません。
順張りで勝ちやすい時間帯
順張りで勝ちやすい時間帯は「トレーダーが多い時間帯」になります。トレーダーが多い時間は取引量が活発になる為、必然的にトレンドが発生しやすくなります。
特にトレーダーの多い時間帯は21時~翌1時になります。この時間帯はロンドン市場とニューヨーク市場が重なる事もあり、取引量が最も活発になる時間帯です。
東京市場に関しては9時~10時が狙い目になるのですが、会社員の多くは取引できない時間帯なので、無理して取引する必要は無いと思います。
9時~10時 | 東京市場がオープンし取引量が活発に |
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16時~19時 | ロンドン市場がオープン、オープン直後からトレンドが発生する事も |
21時~翌1時 | ロンドン市場とニューヨーク市場が重なり取引量が最も活発になる |
1時~3時 | まだまだ取引量が活発な時間帯 |
逆張りで勝ちやすい時間帯
逆張りで勝ちやすい時間帯はトレーダーが少ない時間帯になります。東京市場や、ロンドン市場のランチタイム、ロンドン市場がクローズした後など、トレーダが少なくレンジ相場になりやすい時間帯があります。
レンジ相場になりやすい時間帯は逆張りが狙えるので、逆張り派の方におすすめです。
逆張りの問題点は多くの方が取引出来ない時間帯に発生する事です。順張りの場合、21時~翌1時がピークなので、帰宅後準備をしてから取引できますが、弱張りはそれが出来ません。
FXやバイナリーオプション初心者の方に順張りをおすすめしているのは、取引しやすい時間帯である事も一つの理由になっています。
10時~13時 | 東京市場が落ち着きレンジ相場になりやすい |
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15時~16時 | 流動性が低くなり、レンジ相場になりやすい |
19時~21時 | ランチタイムで相場が落ち着く、レンジ相場になりやすい |
3時~6時 | ロンドン市場が閉鎖され、取引量が急激に低下、レンジ相場になりやすい |
外国為替市場の特徴と勝ちやすい時間帯
外国為替市で3大市場と呼ばれているのが「東京市場」・「ロンドン市場」・「ニューヨーク市場」になります。各市場の特徴を知る事で、「トレンドが発生しやすい時間帯」と「レンジ相場になりやすい時間帯」が分かります。
「トレンドが発生しやすい時間帯=順張りで勝ちやすい時間帯」、「レンジ相場になりやすい時間帯=逆張りで勝ちやすい時間帯」になるので、各市場の特徴は覚えておきましょう。
東京市場の特徴と勝ちやすい時間帯
勝ちやすい時間帯
東京市場は9時~17時となっています。ロンドン市場やニューヨーク市場と異なり、夏時間や冬時間が無いので一年中は9時~17時となります。
東京市場は3大市場の一つなのですが、ロンドン市場やニューヨーク市場が閉じている時間帯に開始する為、流動性がやや低い傾向にあります。
流動性がやや低く、レンジ相場になりやすい為、逆張りが勝ちやすい時間帯と言えます。
東京市場の特徴
9時~10時 | 東京市場がオープン 9時55分に基準レート(仲値)が発表 新しいトレンドの兆しが出やすい |
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10時~12時 | 中国の経済指標で荒れる事がある(円や豪ドル) レンジ相場になりやすい |
12時~13時 | ランチタイム レンジ相場になりやすい |
13時~15時 | 再び取引が活発になる |
15時~17時 | 15時以降は流動性が低くなる 16時以降のロンドン市場に向けての準備時間 レンジ相場になりやすい |
東京市場が開く9時~10時にかけて取引量が増え、値動きが大きくなります。特に、日本時間の9時55分に発表される基準レート(仲値)に反応したトレーダーにより売買が活発化します。
円を中心に取引が活発化し、特にUSD/JPYやEUR/JPYで動きが見られ、新しいトレンドの兆しが出る事もある時間帯です。

※5と0の付く日は「ゴトーの日」は日本の輸入企業が$(ドル)決済をする為、ドル高、円安になりやすい傾向にあります。
中国の経済指標が発表される場合があり、円(JPY)や豪ドル(AUD)に影響が出る事があります。
10時以降は流動性が安定し、レンジ相場になりやすくなります。また、ロンドン市場の開始前と言う事もあり、大きなトレンドは出にくくなっています。
12時~13時はお昼休み(ランチタイム)に入るので取引量が減る傾向にあります。大きなニュースが無い限りレンジ相場になる傾向にあります。
ランチタイムも終わり、再び取引が活発になります。ロンドン市場の開始を意識した動きが出る事もあり、相場が動きやすくなります。
東京時間のメインは9時~15時までなので、15時以降は流動性が低くレンジ相場になりやすい傾向にあります。16時からロンドン市場が開くので、それに向けてロンドン市場に向けての準備時間とも言えます。
東京時間で勝ちやすい時間帯
東京時間で「順張り派」の方が勝ちやすい時間帯は「9時~10時」になります。特に基準レート(仲値)発表のタイミングに取引が活発とります。ただし、オープン直後は値動きが荒れる事もあるので注意も必要です。
取引が活発な時間帯はトレンドもできやすいので、順張りも可能になります。
東京市場は10時を過ぎると比較的落ち着ており、レンジ相場になりやすい傾向にあります。逆張りで取引をされている方は、10時以降は勝ちやすい時間帯と言えます。
ロンドン市場の特徴と勝ちやすい時間帯
勝ちやすい時間帯
ロンドン市場は東京市場と比べてもトレーダーの数が多く、市場が開いた直後から取引が活発になる傾向にあります。
※夏時間と冬時間があるのでご注意下さい。
夏時間 | 16時~翌2時(3月下旬から10月下旬) |
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冬時間 | 17時~翌3時 |
ロンドン市場は欧州・欧米の通貨の値動きが活発になります。特に活発になるのがユーロドル(EUR/USD)になります。
- ユーロドル(EUR/USD)
- ユーロ円(EUR/JPY)
- ドル円(USD/JPY)
- ポンドドル(GBP/USD)
- ポンド円(GBP/JPY)
ロンドン市場がオープンすると多くのトレーダーが市場に参加してくるので、ロンドン市場の開始と共にトレンドが発生する事もあります。
ロンドン市場の特徴
16時~19時 |
ロンドン市場がオープン 開始直後からトレンドが発生する事も オープン直後は荒れる事も |
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19時~21時 |
ランチタイムで相場が落ち着く レンジ相場になりやすい |
21時~翌1時 |
21時よりニューヨーク市場がオープン 経済指標発表時に大きく荒れる 取引量が活発でトレンドが発生しやすい ロンドンフィキシングよって荒れる事も |
1時~2時 |
トレーダーが手仕舞いする為、相場が落ち着く レンジ相場になりやすい |
ロンドン市場は多くのトレーダーが意識している事もあり、ロンドン市場開始直後からトレンドが発生する事もあります。
オープン直後は多くのトレーダーの思考が交錯する事もあり、値動きが安定しないので、ある程度安定してから取引した方が良いでしょう。
トレンドが発生した際は、トレンドに沿った順張りがおすすめです。
19時~21時はイギリスの時間帯では昼休み(ランチタイム)になるので、相場が落ち着く傾向にあります。
また、21時より開始するニューヨーク市場では、経済指標の発表など控えているケースも多いのでトレード控える傾向にあります。
21時になるとロンドン市場とニューヨーク市場が重なる事もあり、取引量が最も活発になります。この時間帯はトレンドが発生しやすいので順張りがおすすめです。
21時~22時の間いはアメリカの経済指標が発表される時間帯なので、大きな値動きに巻き込まれない様注意も必要です。
夏時間0時(冬時間1時)になるとロンドンフィキシング(フィックス)と呼ばれる「金の価格決め」が行われます。
金の価格によって相場が急変する事もあるのでこちらも注意が必要です。
26時~27時は世界中のトレーダーが手仕舞いする為、値動きはだいぶ落ち着きます。レンジ相場になりやすいので、逆張り派の方におすすめの時間帯になります。
ロンドン市場で勝ちやすい時間帯
ロンドン市場で「順張り派」の方が勝ちやすい時間帯は、市場が開く16時頃とニューヨーク市場が開く21時頃になります。どちらもトレンドが発生しやすいので順張り派の方におすすめです。
21時以降は特に値動きが活発になり、トレンドができやすいのですが、経済指標発表直後は大きく荒れるので、経済指標発表時は取引を避けるのも一つの手といます。
また0時頃に行われるロンドンフィキシングも相場が急変する可能性があるので注意が必要です。
深夜1時~2時になると世界中のトレーダーが手仕舞いをする為、レンジ相場になりやすくなります。その為、深夜1時~2時は逆張り派の方が勝ちやすい時間帯と言えます。
ニューヨーク市場の特徴と勝ちやすい時間帯
勝ちやすい時間帯
ニューヨーク市場はロンドン市場と時間帯が重なっている事もあり、取引量が最も多い時間帯になっています。
ニューヨーク市場とロンドン市場は関連性があり、ロンドン市場で生じたトレンドがそのままニューヨーク市場に引き継がれ、更に加速する事もあります。
夏時間 | 22時~翌7時 |
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冬時間 | 21時~翌6時 |
ニューヨーク市場開始直後には、経済指標が発表される事もあるので、夏時間と冬時間は間違えない様ご注意下さい。
- 米ドルが絡む通貨ペア
- ユーロが絡む通貨ペア
- ポンドが絡む通貨ぺア
ニューヨーク市場の特徴
21時~24時 |
ニューヨーク市場がオープン |
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翌1時~3時 |
トレードが活発な時間帯 ロンドンフィキシングに注意 |
翌3時~6時 |
ロンドン市場が閉鎖される時間帯 取引量が急激に低下し、レンジ相場に |
ロンドン市場と重なる事もあり、トレードが最も活発になりやすい時間帯です。
注意点があるとすれば経済指標の発表です。経済指標の発表時は相場が荒れやすいので、様子を見るの良いとされています。
経済指標の発表が無い日はトレンドが発生しやすい時間帯なので、順張りがおすすめです。
翌1時~3時はニューヨークの正午になりますが、トレードは活発な状態が続きます。この時間帯は値動きが活発なので、短時間が取引が向いています。
ロンドンフィキシングと重なる時間なので、相場の変動に注意が必要です。
翌3時~6時はロンドン市場が閉まっている事もあり、取引量が急激に低下します。市場が参加者が減ると、レンジ相場になりやすくなります。
ニューヨーク市場で勝ちやすい時間帯
ニューヨーク市場で勝ちやすい時間帯は21時~24時になります。この時間帯はニューヨーク市場とロンドン市場が重なるので、取引量が多くなります。
この時間帯はゴールデンタイムとも呼ばれ、トレンドが発生しやすくなるので、順張りがおすすめです。
注意点があるとすれば、経済指標の発表です。経済指標発表直後は大きく荒れるので、避けるのも一つ手だと言えます。
翌3時以降になると、取引量が急激に低下しレンジ相場になりやすくなります。その為、翌3時以降は逆張り派の方が勝ちやすい時間帯と言えます。
FXやバイナリーで負けやすい時間帯
負けやすい時間帯
FXやバイナリーで負けやすい時間帯をまとめています。経済指標発表時や年末年始は急激な値動きになりやすいので注意が必要です。
経済指標発表直後
経済指標発表直後は値動きが激しい為、大きな利益を狙える一方で、大きな損失が出る可能性もあります。
特に米雇用統計直後は注意が必要です。米雇用統計は基本的に毎月の第1金曜日に発表されので必ず覚えておきましょう。
発表日 | 毎月第1金曜日 |
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夏時間 | 日本時間21:30 |
冬時間 | 日本時間22:30 |
米雇用統計は事前にアナリストが予想した平均値がニュースサイトに掲載されます。この予想が大きく外れた場合、相場が動く傾向にあります。
予想より良い結果の場合は「ドルが買われやすく」、予想より悪い結果の場合は「ドルが売られやすく」なります。
実際の値動きは以下の様になります。
2024年6月7日 | 0.799円 |
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2024年5月3日 | 0.991円 |
2024年4月5日 | 0.32円 |
2024年3月8日 | 0.673円 |
経済指標発表直後は1円以上動く事もあるので、1円以上の値動きに耐えられない場合は取引しない方が良いでしょう。
米雇用統計以外にも、重要な経済指標がいくつもあります。
- 消費者物価指数(CPI)
- GDP
- FOMC
重要な経済指標に関しては、経済指標カレンダーから確認する事が出来ますので定期的に確認される事をおすすめします。
クリスマス・年末年始
クリスマスや年末年始は、トレーダーの数が急激に減る事もあり取引リスクが格段に上がります。
取引とは「売りたい人」と「買いたい人」のバランスで成り立っていおり、トレーダーが少ない時間帯に大口注文が入ると、それを受ける相手がいないので価格は大きく動きます。
2019年1月3日にアップルは中国経済の減速や米中貿易摩擦などの影響を考慮し、売り上げの下降修正を行いました。その結果リスクオフの動きが働き、安全資産である日本円が大量に買われ、短時間で約4円も急落したのです。
この様な現状をフラッシュクラッシュと言います。
FXで4円も動けば、強制ロスカットや、追証が発生して借金をしてしまう事だってあるのです。
年末年始は取引しない方が良いのですが、フラッシュクラッシュが起きた直後の反発狙いはチャンスと言えます。
実際にアップルショックの直後は反発しています。
FXやバイナリーオプションで短期取引をされている方であれば、反発狙いも有効な手法と言えるでしょう。
年末年始以外でもクリスマスは注意が必要です。欧米ではクリスマス=祝日なので、トレーダーの数が減り年末年始同様に取引リスクが上がります。
日本 | 12月31日から1月3日まで、東京証券取引所が休業 |
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アメリカ | 12月25日(クリスマスで祝日)、1月1日(祝日) |
イギリス | 12月25日(クリスマスで祝日)、12月26日(ボクシング・デーで祝日)、1月1日(祝日) |
市場が開いた直後
各国の市場が開いた直後は相場が荒れることもあり、値動きの予想がしづらい時間帯と言えます。FXやバイナリー初心者の方は、市場が開いた時間から少なくとも30分は様子を見る事をおすすめします。
東京市場 | 8時 |
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ロンドン市場(夏) | 16時 |
ロンドン市場(冬) | 17時 |
ニューヨーク市場(夏) | 21時 |
ニューヨーク市場(冬) | 22時 |