RSIのダイバージェンス(価格とRSIの逆行)は、トレンド転換の前兆として有名ですが、実は「確定した線が出る頃にはもう価格が動いている」という弱点があります。
これはダイバージェンスの仕組み上、避けにくいものです。ダイバは価格の山と山、谷と谷を結んで判定しますが、ある足が「山(または谷)」だと確定するには、その右側に何本かのローソク足が出るのを待つ必要があるためです(理由は後で詳しく説明します)。確定を待つほど、判断は遅れます。
そこでrsi-divergence-alertは、確定を待たずに、まだ形成中(未確定)のダイバージェンスを「点線」でリアルタイムに表示することに重点を置いています。価格とRSIが逆行し始めた段階で点線が出るため、確定の遅れを待たずに「これから出来そうなダイバ」を早めに察知できます。
もちろん、確定したダイバは後から消えない実線でも表示します。「早く気付ける点線」と「遅いが確実な実線」を使い分けられるのが、このインジケーターの中心的な特徴です。
ご要望をいただきました
コメント欄に「このようなインジケーターが欲しい!」とありましたので、本当に書いています。
RSIのダイバージェンス系のインジケーターはいくつもあるのですが、どれも山や谷が確定してから線が出るので、正直つい道がありません。
可能であれば、ダイバージェンスが「できそうな段階」で早めに教えてくれるものは作れないでしょうか?

ご要望ありがとうございます。
おっしゃる通り、ダイバージェンスの確定は遅れます。山や谷は右側に何本か足が出てからでないと確定できないため、確定線が出る頃には価格が進んでいる、という性質があります。
そこで、確定を待たずに形成中のダイバを点線で表示する、rsi-divergence-alertを作ってみました。逆行し始めた段階で点線が出るので、確定を待たずに察知できます。
ただし点線は未確定なので、後から消えたり位置がずれたりします。(リペイント有)それでも早い段階でダイバージェンスを知ることができるので 、一度試して頂ければと思います。
rsi-divergence-alertはMT4/MT5専用のインジケーターになります。MT4/MT5のダウンロード方法や、インジケーターの導入方法は関連記事をご確認ください。


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rsi-divergence-alertとは

rsi-divergence-alertは、MT4/MT5のサブウィンドウにRSIを表示し、価格のスイング(山と谷)とRSIの動きを比較して、RSIダイバージェンスを検出するインジケーターです。

最大の特徴は、確定の遅れを待たずに、形成中のダイバージェンスを「点線」で早めに表示する点です。価格とRSIが逆行し始めた段階で点線が現れます。

両端が確定したダイバは「実線」で表示されるので、早さ重視の点線と、確実性重視の実線を、1つの画面で使い分けられます。
弱気(DOWN)のダイバは赤系、強気(UP)のダイバは青系で色分けされ、ALERTをONにすれば点線・実線それぞれが出たタイミングで通知が届きます。
なぜ確定(実線)だと判断が遅れるのか
右が出揃うまで確定できない
ダイバージェンスは「2つの山」または「2つの谷」を結んで判定します。ここで問題になるのが、ある足が本当に「山」や「谷」なのかは、その足だけでは決められないという点です。
たとえば、今の足が一番高く見えても、それが「山」だと言い切ることはできません。次の足がさらに高値を更新すれば、その足は山ではなく、ただの途中経過だったことになるからです。
そのため、ある足を「山」と確定させるには、「その後、何本かのローソク足が出ても、それより高い足が現れなかった」と確認する必要があります。
右側に数本ぶんの足が出揃うのを待って、はじめて「あれは山だった」と確定できるわけです。谷(安値)もまったく同じで、左右より安い足が出ないことを確認できて初めて谷と確定します。
つまり、山や谷の確定には「右側の足が出揃うのを待つ時間」が必ず必要です。ダイバの2つ目の山谷が確定するのもこのタイミングなので、確定した線(実線)は、実際の山谷の位置より少しあとになってから引かれます。
これは特定のツールの欠点ではなく、価格の山谷をきちんと確定させようとする限り避けにくい、ダイバージェンス共通の性質です。
確定を待つほど確実になりますが、その分だけ判断は遅れます。
rsi-divergence-alertでは、この「右側に待つ本数」を「山谷確定の左右本数」で設定します。
何本待つかはこの設定値しだいで、初期値は次のとおりです(あくまで本ツールの初期設定であり、他のツールの仕様とは関係ありません)。
| モード | 本ツールでの確定の遅れ(初期値) |
|---|---|
| 標準 | 2つ目の山谷から5本あと |
| 厳しめ | 2つ目の山谷から7本あと |
| 高精度 | 2つ目の山谷から8本あと |
本数は設定で変更でき、小さくすれば確定は早まりますが、小さなノイズも拾いやすくなります。
いずれにせよ「確定を待つと遅れる」という性質は残るため、その遅れを埋めるのが次に説明する点線(形成中)です。

MT4は文字化け対策として全て英語で表記しています。
| 元(日本語) | 変更後(英語) |
|---|---|
| 標準 | STD |
| 厳しめ | STRICT |
| 高精度 | PRECISE |
| ヒゲ判定 | WICK |
| 実体判定 | BODY |
| RSI【貫き】OK | PIERCE OK |
| RSI【貫き】NG | PIERCE NG |
※ OPEN と ALERT はもともと英語なので変更なし。
| アラート文言:元(日本語) | 変更後(英語) |
|---|---|
| 形成中RSIダイバージェンス | Forming RSI Divergence |
| RSIダイバージェンス DOWN 確定 | RSI Divergence DOWN confirmed |
| RSIダイバージェンス UP 確定 | RSI Divergence UP confirmed |
【重要】点線(形成中ダイバ)の問題点
必ず弱点を理解して使う
点線は「確定の遅れを待たずに気付ける」という大きなメリットがある一方で、まだ確定していないがゆえの弱点があります。使う前に必ず理解しておいてください。
点線の先端は、毎ティック動く「現在までの極値」です。まだ確定していません。
そのため、相場がさらに動いて新しい高値(安値)ができると、点線の先端の位置がそちらにずれます。過去を振り返ると「その時は別の形だった」という事が起こります。
点線は「今この瞬間に条件を満たしているダイバ」を表示しているだけです。
価格やRSIが動いて逆行の条件を満たさなくなると、点線はその場で消えます。「さっき点線が出ていたのに無くなった」というのは異常ではなく、ダイバが成立しなくなったことを意味します。
点線はあくまで「形成中(未確定)」のサインです。点線が出ていても、そのままダイバが完成するとは限りません。
消えたりずれたりする可能性があるため、点線だけを根拠にエントリーするのは危険です。点線は「そろそろダイバが出来そう」という早期の気付きとして使い、最終判断は確定(実線)や他の根拠と合わせて行うのがおすすめです。
確定ダイバ(実線)との違い
点線の「早いが不確か」を補うのが、確定したダイバを表示する実線です。両者の違いを整理します。
| 点線(形成中) | 実線(確定) | |
|---|---|---|
| 両端 | 片端は確定スイング/もう片端は動く極値 | 両端とも確定した山谷 |
| 表示の速さ | 早い(逆行し始めた段階で出る) | 遅い(右側の足が出揃ってから) |
| リペイント | する(消える・ずれる) | しない(後から消えない) |
| 用途 | 早期の気付き・準備 | 確定サインとしての判断 |
実線は確定が遅れる代わりに、一度出た線は後から消えたりずれたりしません。点線で早めに警戒し、実線で確定を確認する、という流れが基本的な使い方です。
そのほかの主な機能

チャート上のボタンで、ダイバの判定条件を3段階で切り替えられます。条件を厳しくするほど、表示される回数は減り信頼度重視になりますが、その分「山谷確定の本数」が増えるため、確定(実線)の遅れも大きくなります。
| モード | 山谷確定の本数 | 追加条件 |
|---|---|---|
| 標準 | 左右5本(初期値) | OB/OS条件なし |
| 厳しめ | 左右7本(初期値) | RSIの買われすぎ/売られすぎ条件あり |
| 高精度 | 左右8本(初期値) | 買われすぎ/売られすぎ条件+ATR更新幅+最低RSI差+山谷の最小間隔 |
価格の山谷を、ローソク足の高値安値(ヒゲ)で見るか、終値(実体)で見るかをボタンで切り替えられます。
ヒゲの長い相場でノイズを抑えたい時は実体判定が向いています。
2点を結んだダイバ線を、その間のRSIが貫いているケースを除外するかどうかを切り替えられます。
「貫きNG」にすると、よりきれいな形のダイバだけに絞れます。判定はRSI側のラインに対してのみ行われます。
実線のダイバが確定した足に○マークを付けられます。弱気は高値の上、強気は安値の下に表示されます。
なお、このマークも確定時に出るため、2つ目の山谷より「山谷確定の本数」ぶんあとの位置に付きます。
アラートの仕組み
ALERTボタンをONにすると、ダイバの成立時にMT4/MT5のアラートが鳴ります。点線(形成中)と実線(確定)でアラートが分かれています。
形成中のダイバが現れ、まだ最新の足まで線が繋がっていない状態のときにアラートを出します。確定の遅れを待たずに「そろそろダイバが出来そう」と気付けるのが、このアラートの狙いです。
| 条件 | アラート例 |
|---|---|
| 形成中の弱気/強気ダイバが現れた時 | 形成中RSIダイバージェンス DOWN/UP |
一度鳴った後は、点線が消えるか最新の足まで繋がるまで、同じ形成中アラートを繰り返しません。
実線のダイバが新しく確定したタイミングで、確定アラートを出します。こちらは確定時なので、点線アラートより遅れて鳴ります。
| 条件 | アラート例 |
|---|---|
| 弱気ダイバ(DOWN)が確定した時 | RSIダイバージェンス DOWN 確定 |
| 強気ダイバ(UP)が確定した時 | RSIダイバージェンス UP 確定 |
インプットの設定

設定項目名は、MT5のインプットタブに表示される名称でまとめています。
本インジケーターの中心となる、形成中ダイバ(点線)の表示設定です。
| 項目 | 初期値 | 内容 |
|---|---|---|
| 形成中ダイバを点線で表示 | true | 点線表示のON/OFF。OFFにすると確定の実線だけになり、確定の遅れがそのまま出ます。 |
| 形成中の線スタイル | STYLE_DASH(点線) | 形成中ラインの線種。 |
| 形成中の線の太さ | 2 | 形成中ラインの太さ。 |
「山や谷の右側を何本確認してから確定とするか」を決める設定です。本数を小さくすると確定は早まりますが、小さなノイズも拾いやすくなります。
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| 標準:山谷確定の左右本数 | 5 |
| 厳しめ:山谷確定の左右本数 | 7 |
| 高精度:山谷確定の左右本数 | 8 |
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| RSI期間 | 14 |
| 適用価格 | 終値(PRICE_CLOSE) |
| 起動時のモード | 標準 |
| 標準:山谷の最小間隔 | 5 |
| 厳しめ:山谷の最小間隔 | 7 |
| 高精度:山谷の最小間隔 | 8 |
| 山谷の最大間隔 | 60 |
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| 起動時に終値基準にする(false=ヒゲ) | false(ヒゲ判定) |
| 起動時に「貫きNG」にする(false=貫きOK) | false(貫きOK) |
| ダイバージェンス線の表示対象本数 | 3000 |
| 通常ダイバを表示 | true |
| 買われすぎ基準(通常DOWN用) | 70.0 |
| 売られすぎ基準(通常UP用) | 30.0 |
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| ATR期間 | 14 |
| 最低価格更新幅(ATR倍率) | 0.20 |
| 最低RSI差 | 5.0 |
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| メインチャートにも線を引く | true |
| 線が出た足に○マークを付ける | true |
| ○マークの記号コード(Wingdings) | 159 |
| ○マークの大きさ | 5 |
| 新規ダイバでアラート | false |
| 通常UP(青系) | clrDeepSkyBlue |
| 通常DOWN(赤系) | clrTomato |
| 線の太さ | 2 |
rsi-divergence-alert使用時の注意点
使用時の注意点
実線は、山や谷の右側に足が出揃って確定してから引かれます。確定を確認するぶん、実際の山谷の位置よりあとに表示されます。
何本あとになるかは「山谷確定の左右本数」しだいで、本ツールの初期値は標準5本・厳しめ7本・高精度8本です。
確定だけを見ていると、その本数ぶん判断が遅れる点を理解しておいてください。
点線(形成中ダイバ)は確定より早く出る代わりに、後から消えたり位置がずれたりします。
エントリーの最終判断は点線だけで行わず、確定の実線や他の根拠と組み合わせてください。
強いトレンドでは、ダイバが何度も出ながら一方向に伸び続ける事もあります。
だましを減らしたい場合は、厳しめ・高精度モードや「貫きNG」を活用しつつ、水平線など他の根拠と組み合わせて使うのがおすすめです。
rsi-divergence-alertはRSIを表示するサブウィンドウ型のインジケーターです。
設定でメインチャート側にも線を表示できます。
rsi-divergence-alertはMT4/MT5専用のインジケーターになります。MT4/MT5のダウンロード方法や、インジケーターの導入方法は関連記事をご確認ください。


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